成長過程<困ったこと>

反抗期
「かわいい、かわいい」とちやほや育てられたカイ。
手にじゃれて遊ぶ姿は、ほんとにかわいかった。
しかし、2歳の声を聞く頃からは目がきゅーっとして
興奮し、血が出る程噛むようになってしまった。
爪きりなどは元々ものすごく抵抗していたが、
これは性別鑑定の際、深爪された経験によるのだろう。

私が電話で話しをしていると、突然襲いかかってきたり、
(電話しているとかまってもらえないのもあったかも)
おとうちゃんを見ただけで、もう臨戦態勢になったり
(おとうちゃんはおかあちゃんを取り合う敵であった)。

こうなると、1度ケージにしまうか、タオルでくるんで
落ち着くまでかかえているしかない。

幸いタオルにくるんで5分も抱いていれば正気に戻った。
被害を受けるのは、手や耳や唇だった。
幸い目を狙ってくることはなかったが、飼育本などで、肩に乗せないようにと書いてあるのはうなずける。
幼い子供のいる家庭では、この時期子供だけで放鳥はしない方が良さそうだ。

本人にしてみれば、なんだかモヤモヤ・うずうずして原因がわからずに、イライラしているのだろう。
発情と、精神的成長によるものだと思われる。
人間の子供にも反抗期があるが、順調な成長過程と考えて、強く叱るのではなく落ち着かせる努力をするのが
正解なのであろう。
(カイの時は手探りだったので、時々は叱ってしまった・・・反省、でも流血しながら理性を保つのは難しいね)
期間はだいたい1年くらいであったろうか。
もちろん常時そういう状態という訳ではなく、発情時が多かった。

その頃、ケージの中ではこんな姿をよく見かけた。


その子の個性によって、臨戦態勢のスイッチが入る原因は
様々だと思われる。
ティッシュなどで何かを拭く動きだったり、遊んでいて興奮したり、
お気に入りのおもちゃだったり、飼い主の手だったりするらしい。

何より怪我が伴うので困ったシーズンだが、ここをがんばって
乗り越えれば明るい明日が待っているので、心に留め置いて
対処するといいと思う。

悩んだり、自分にはもう飼えないなどと悩む必要はまったくない。
今思えば、カイの場合は他人に攻撃が向かわなかっただけ、ましであった。
中には家族以外の人から群れを守ろうと攻撃する場合もある。
自宅に来客などある場合は、この時期細心の注意が必要かもしれない。

今のカイからは想像も出来ないが、ほんとにしょっちゅう流血していて、手はカットバンが毎日まかれていた。
おとうちゃんは、自分がいる時はケージから出すと不機嫌になるし、本当に困った時期であった。
今では笑い話だけどね・・・。