お散歩への道<その2>

当初リードを付けて散歩へ行っても
「うぎぃぃぃ!」と言いながらリードと格闘していました。
そのうち怒って、自分が乗っている指(私のね)に噛み付
き流血・・・。
川を見せたときだけ熱心に見ていました。
帰り道も同じように流血・・・。

ある日、若い女の人に「かわいいっ♪」と声を掛けてもら
うと、手のひらを返したようにデレデレインコに。
カイは限りなく二十歳に近い女の人が大好きなのです。
ペットショップで店員さんが若い女の人だったせい?
幸いマンション暮らしで公園も近いこともあり、最初は
なるべく若い女の人に近づいて行くようにしました。

でもお年寄りや子供だと満足できないらしく、流血・・・。
そんなことを繰り返すうち、リード装着時に口では
「うぎぃぃぃ!」と言ってますが、流血するほど噛んだりしな
くなってきました。
(これを着けるのは嫌だけど、おねえちゃんにかまって
 もらえるしなっ!)
しぶしぶですが受け入れたようです。
カイの場合は「川」と「おねえちゃん」が必須アイテム。

個体差もありますが、ここまで来るのに最低でも10回は
流血覚悟してください。(苦笑)
この時期子供には要注意です。
インコは子供が苦手です。嫌な経験をさせないように注意
してあげてください。
途中おむつに変更したため、逆戻りも経験しましたが、
リードで慣れていたため、そんなに時間はかからず
おむつも受け入れてくれました。
最初のうちはタオルでくるんで装着していましたが、
最近は首に紐を掛けて、両足で止まり木を握らせている
隙に腰にまわしたマジックテープを止め、バックルを止め
るの動作で大丈夫になりました。
<お散歩時に注意が必要なこと>

@車道を歩いていてびっくりさせること。
 最初のうちはキャリーを持参し、車道を歩くときは入れる。
A子供や犬。
 他所の人に慣れるまでは近寄らない。
 お散歩が好きになるまでは守ってあげてください。
B空を飛ぶ鳥・飛行機。
 パニックになったらタオルで抱っこしてあげてください。
C地面・草
 公園などでは除草剤を使っています。
 齧らせないこと。

<子供に慣らす>

子供は動物を連れて歩いていると走り寄ってきます。
カイはその度に怖がって飛ぼうとしていました。
マンション暮らしのため、公園までの道のりでは多数の
子供に出会います。
慣れないことはカイにとってもマイナスです。

まず、走ってくる子供に「鳥さんが怖がるから、歩いてきて
くれる?」と声を掛けます。
そして「おばちゃんが抑えているからやさしく羽をなでて
あげてね。」と注意します。
カイの頭をそうっと片手で包み、子供に触らせます。
その後で子供の姿をカイに見せます。
にこにこしてカイを見ている大人しい子供の姿だけを
見せるように心がけました。
今ではキックボードに乗っている子供か長いものを持って
いる子供以外は近寄ってきても大丈夫です。
<お散歩の必需品>

○(最初の頃は)キャリー
○タオル
○バンドエイド(これは飼い主のため)
○おやつ
○ペットボトルに入れた水と容器
○カメラ(これも飼い主のため)


さて楽しいお散歩をどうぞと言いたいところですが、散歩の危険性について飼い主が熟知してあげてください。
大きく分けて4つの危険があります。
1.外敵による危険性
2.病気感染の危険性
3.ストレス
4.逃亡

1.についてはなるべく近寄らない。周囲の安全を確認する。
2.についてはハトや水鳥などの近くで下におろしたり、何かを齧らせたりしない。
3.についてはどうしても嫌がる場所へ行かない、もしくはタオルでくるんであげる。
4.はハーネスやフライトスーツの装着。

飼い主の注意が必要ですが、<そこまでしてボクを守ってくれる>という気持ちは通じると思います。

プラスの面ではインコの知的好奇心が満たされるということでしょうか?
いろんな物が見られます。いろんな経験をして、たくさん覚えることがあります。
少しづつ態度に変化が見られたら、いっぱい褒めてあげてください。
「こんなに褒められてうれしいなぁ。」「外では少し調子に乗って大声を出しても怒られないんだ。」
カイに聞いたことはないですが、こんな感想だったのでは?と思っています。

そして最後に、最初の頃のお散歩でインコちゃんが外を満喫してご機嫌じゃなかったとしても
落胆したり、「うちの子はダメなのかも。」と思わないでください。
インコにしてみれば、どんなに怖いことがあるかわからない初めての世界に足を踏み入れるのですから。
最初のうちは、外は怖くても飼い主は優しくしてくれると理解してくれれば充分です。